カテゴリ: イタリア旅行

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フィレンツェには駅前でしか信号機にお目にかからなかった。旧市街にが全然ない。そしてベネチアには一切信号機がなかった。ま、車も馬車もいないしね。船は信号機なしでも運転しているのがプロばっかりだから信号機が無くてもなんとかなるんだろうね。
でも、ローマには普通に信号機がある。車は運転しなかったのでよくわかならないが、歩行者用は、普通に日本にあるのと同じような信号機がある。青(というか白?)が歩けのしるしで、点滅ののち赤信号に変わる。
最初、ちょっと戸惑ったのが、信号が点滅に変わるタイミング。原則日本だと、青信号のうちに渡り切りたくって、点滅始めたら「あ、急がなきゃ」って、急いで渡り切ろうとするじゃないですか。で、イタリアの信号機はすぐに点滅に変わるんですよ。青に変わって、渡り始めて二、三歩すすんだら点滅開始。うそーん、渡り切れるわけないじゃん!って思ってました。えぇ、たぶん違いますね。点滅は「渡り始めるなよ」って意味なんだと思います。気づいてからはどうどうと点滅のなか歩いてました。



そして最終日ベネチアのなんとロマンチックだったことよ。ただのスナップでこのクオリティ↓
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車がいないため道は細く曲がりくねった昔のままであり、土地が狭いので店も家もどれもこれも間口が狭くおもちゃのよう。街中がおもちゃのような国だった。これが中世には地中海を経済的に支配していたというのだからなんとも不思議なことよ。

さて、ベネチアについて最初に行ったのはムラーノ島。ガラス細工好きの娘のたっての希望で、ベネチア島から船で20分くらいだったかな。ちなみにベネチアでの移動はすべて船。一日乗り放題券を買うことを強くお勧めします。理由は、乗っているだけでもベネチアに来た実感がわくし、便利だし、定額だし。話を戻すとムラーノ島には、ガラス工房とそのショップがたくさん並んでいる。私のお勧めはコロンナで降りて、左に左に進む。多くの人がお店の多い右に行っちゃうけど、そっちに行っちゃダメ。とにかく海沿いに左に進むとVMAという工房(?)がある。ここでは2、3人の職人さんの作業を解説(英語&イタリア語)を聞きながら聞くことが出来る。料金無料(チップちょうだいねーとは言われるが)。職人さんも見られていることを意識してくれてるし、とっても楽しくガラス作りを見られます。うちら家族は去年の夏に、千葉のガラス工房でグラス作り体験をしたことがあり、その工程の難しさをちょっと垣間見ている。なので、このムラーノ島の職人さんの鮮やかな手つきがほれぼれでした。工房付属のショールームではあんまり買わなかったけど、テンション上がってムラーノ島ではガラスに散財してしまいました。特にムリーネは想像していたものの100倍かわいかった。

↓ムラーノ島のガラス工房
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その後、本島に戻った我々はカナルグランデを通って(もちろんヴァポレットで)サンマルコ広場に行き、トラゲット(ゴンドラっぽい渡し船。ゴンドラはぐるっと観光周遊するのに対し、トラゲットはこっち岸から向こう岸に渡してくれる)に乗り、小路を適当にあるいて買い物とベネチアを満喫。

これがサンマルコ広場。
サンマルコ広場 - Spherical Image - RICOH THETA


こちらはトラゲットの船上から。船頭さんが前後に一人づついます。ちなみに料金は一回2ユーロ。
トラゲット - Spherical Image - RICOH THETA


↓日中のただの小径でこの雰囲気。THE非日常
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夕食は、リアルト橋のほとりのリストランテ。イカスミパスタがすんごく新鮮でとても美味でした。ただ、サラダになんかの金属キャップが混ざって、奥さんが噛んじゃった。ボーイに文句を言っても、シラーっと無視するので、チップを置かずに帰ってきました。でも、料理と雰囲気はとてもよかったです。
リアルト橋のほとりのリストランテ - Spherical Image - RICOH THETA


さようならベネチア、さようならイタリア。

前: フィレンツェ(4日目)

昨夜のうちに、ローマからトレンタリア(特急か新幹線みたいなもの)でフィレンツェへ移動。移動時間はざっと二時間くらいだったかな。快適な電車でした。
フィレンツェの見どころは何といっても「サンタマリア・デル・フィオーリ」。花の大聖堂としられるフィレンツェの中心にある教会です。クーポラと呼ばれる屋根(屋上)に上がれるのだけれども、完全予約制。我々は朝一の8:30の回を予約していたので、サクッと中に入れました。
サンタマリア・デル・フィオーリの二階 - Spherical Image - RICOH THETA


建物内部にある、建設当時のままの狭い狭い階段を上がって上に上がります。上の写真は途中で唯一開ける場所で、内部の教会を上から見下ろすことが出来ます。まだ、朝が早く教会部分は一般公開されておらず、教会関係者のミサ(?)ぽいのが下の方で行われていました。
ここから再び狭い狭い通路を上がって行きます。僕らはゆっくりゆっくり進んだので、途中で早くも先頭の人々が降りてきました。くどいですが、道が狭いので、すれ違いも容易ではなく、ちょっとした踊り場みたいなところで待ち合わせをしてすれ違わねばなりません。
サンタマリア・デル・フィオーリ内部 - Spherical Image - RICOH THETA


なんとかドォーモのてっぺんまでたどり着くと、そこからはフィレンツェの街が360度一望出来ます。下の写真は、屋上から真南を撮った写真。ベッキオ宮の鐘楼に、ウフィツィ美術館。アルノ川がちらっと見えてます。
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またまた狭い通路を通って下に降りると残念ながら雨が降っていた。でも、そんな天気の中でもこの教会の緑、ピンク、白の大理石がとてもかわいく、でも厳かに存在感を示していました。
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午後のウフィツィ美術館の予約(一昨日、コロッセオに並びながら予約した)の前にまだ時間があったので、ドォーモのチケットにくっついていた(?)大聖堂付属博物館で暇つぶし。ここの見どころは天国の門だったり、ピエタだったりもあるのだが、屋上がおすすめ。さっき上ったドォーモを外からまじかに見ることが出来ます。でも、こうやって近くから見るとすごく傷んでいるのがよくわかる。修復よろしくです。

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そんなこんなしているうちにウフィツィ美術館へ。予約あっても2,30分は並んだかな。予約してない人の列もあったけど、全員入れるのかしらってくらい並んでた。で、とにかくたくさん見るものがあって、半日じゃしんどいね。時間的には全部の展示を回ることは出来るけど、密度が濃すぎて頭がパンク。出来れば、のんびり三日くらいかけて小分けにして眺めたいところだけれども、観光客にそんなことが出来るわけもなく。でも、ボッティチェリの「春」「プリマベーラ」とか、ダビンチの「受胎告知」とか良かったですよ。

で、5時ころだったかなウフィツィを出ると外はさらに大雨。にもめげずに、ベッキオ橋、共和国広場のイノシシ、ダビテ像などを眺めつつ、夕食を調達に中央市場へ。で、勇んで行ったものの入り口がひっそりとしており、中に入っていいものか気後れしてしまった。まぁ一階の市場はとっくに閉まっている時間だからそれも仕方がなく、勇気を出してエスカレーターを上がると大勢の人で賑わうフードコートが広がってました。

ちょっと駆け足だったけど、雨のフィレンツェを後にしてまたまたトレンタリアでベネチアへ移動です。明日は晴れるといいな。

前: ローマ(3日目)
次: ベネチア(5日目)

サンピエトロ大聖堂
昨日はちょっとのんびり朝食をとったため、コロッセオの大渋滞にはまってしまった。なので、今日は朝早くに出発しバチカンを目指す。テルミニからA線に乗車し、ものの10分かそこら(不正確ですいません)で、オッタビーノ駅へ到着、そこから歩いてバチカンへ向かいます。バチカンに向かう途中、周りには赤いバンダナ連中ばかり。どんだけでかいツアーだよ、と思っていたら、後で分かるのだがイタリアのどっかの地方の小中学生が大集合だったらしい。
で、八時半くらいには到着したかな、サン・ピエトロ広場だーと思ったら、スーツ姿の紳士が「今日は閉まっているから入れないよ、ミュージアムはやっているからそっちに行ってはどうですか」と謎の言葉。理由を聞いても、閉まっているよ、ばかり。赤バンダナ連中は行列していて中に入っていくではありませんか。いやいや、だまされちゃいかん、といろいろ聞いて回ったところ、今日(4月3日)はまだ復活祭の名残で、サンピエトロ大聖堂はイタリアの小中学生にのみ解放されていて、一般の観光客には午後からしか開けないとの情報。まじか!!
あちゃー、と思っていると"Skip the line"の札をぶら下げたおっさんが話しかけてきた。曰く、特別な入場許可を持っているから、すでに購入済みのミュージアムチケットにプラス20ユーロで、サンピエトロ大聖堂も見られるよとのこと。えぇ、途中までついて行ってしまいましたよ。でも、すんでのところで思いとどまりました、というか奥さんからのブレーキでストップしました。後で調べたらそういった詐欺(?)っぽい被害が結構あるみたいで、やっぱり20ユーロで行列なしで案内しますよ、でも結局何もなかった、みたいな。バチカンに行く人は、こういった詐欺に気を付けてください。たいていが移民っぽい人だったけど、中には白人の女性もいましたので、ご注意を。

サンタンジェロ城
大聖堂には入れないは、バチカンミュージアムの予約は12時だはで、たっぷり時間が出来てしまった。そこで、外観だけ見られればいいやと思っていたサンタンジェロ城の中に侵入。これがすこぶる面白かった。もともとはハドリアヌスが建てた霊廟、だからこそ見たかったのだが、その後はいろいろと改造をされながらローマ法王の要塞やら避難所やらとして活躍したらしい。外壁の色や崩れ具合から三つの時代(古代、中世、もう一つ)に渡って作られたことがよくわかる。内部も要塞というか迷路というか、もとが霊廟なので内部にお墓があったりしてピラミッドぽかったり。そしてその迷路を潜り抜けるとローマを見渡す屋上に出ることが出来る。昨日、一昨日と歩き回ったローマが一望。パンテオンやらボルゲーゼ公園やらヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂とかが見えました。
余談ですが、サンタンジェロ城公式アプリというのがある。城(というか霊廟ね)の各所にビーコンがおいてあるらしく、アプリがそれを拾ってタイムリーにそのポイントの目的やら特徴やら歴史やらを解説してくれる。しかもなんと日本語対応。多少、場所がずれることもありますが、まぁしょうがないね、ビーコン観光案内ってそんなもんだね。
お試し投稿 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

サンタンジェロ城から見えるローマ市街

バチカンミュージアム

そしてローマ最後のイベント、バチカンミュージアムへ。僕らは予約チケットがあったけど、当日券の行列の長いこと。閉館までに入るの無理じゃね?ってくらいの長蛇の列が12時の段階で出来てました。実際には夕方出てきたらちゃんと列がなくなっていたので、入れるんだろうけどね。
で、行列もすごかったが中の混雑もすごかった。特に地図の間とかまるで通勤電車。座って休むこともできず、腰が痛いのなんの。でも、「アテネの学堂」や「最後の審判」見れたし。あと、悔しいから「ピエタ」のレプリカも眺めておいた。ちなみに本物は本日入場のかなわなかったサンピエトロ大聖堂内部にあります。でも、レプリカだからか、昨日ベルニーニを見たからかわからんけど、ピエタに迫力を感じなかったです、鈍感です。大事なのを忘れてた「ラオコーン」すごいっす。これが土から出てきた日には、当時の彫刻家たちはひっくり返るわな。

さて、バチカンの後はFrecciarossaに乗ってローマを後にします。明日はフィレンツェ。

前:ローマ(二日目)
次:フィレンツェ(4日目)

コロッセオ、パンテオン、ナボーナ広場

さすがカプトゥ・ムンディ(世界の首都)ローマ。コロッセオの行列に2時間以上ならんだよ。並ぶの嫌いだけど、あきらめて延々と並びました。チケットを予約していたらもう少し短く済んだのだろうか。美術館なんかはちゃんと予約していたんだけど、コロッセオにここまでとはちょいと見識が低かったです。悔しいので、並びながら明後日のウフィツィ美術館の予約を完了。、、、、、、そうこうしているうちに、2時間経過し、ようやく内部に侵入。そこに広がっていたのは古代ローマでした(まぁここ以外にもいろんなところに古代ローマは広がっているけどね)。今でも健在な皇帝席(十字架がたっちゃってます)、元老院議員席、騎士階級席などが当時を彷彿させます。
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ここから北東に進み、ベネチア広場を経由してカンボ・デ・フィオーリ市場へ。ざっくり40分くらいの行程。市場では、ちょっとかわった包丁の実演販売を各所でやっていてそれが結構な盛り上がり。野菜がねじねじに切れる包丁とか、レモン汁が簡単に絞れる包丁とか(文字では全然伝わらない!!)。早口のイタリア語でまくし立てていて何を言っているのかさっぱりわからないけど、おそらくイタリア人であろう観光客に結構受けていて、ばんばん売れていた。
そしてそこからパンテオンへ歩いて約15分。閉館間際だったみたいで、入場の列がぐちゃぐちゃ。流れはあるので入れることは入れるんだけど、割り込みがどうのこうのとツアーのガイドさん同士がケンカしててちょっと険悪。でも、中は荘厳でした。2000年前にアグリッパが建設し、その焼失後にハドリアヌスが再建。それがそのまま残っているって奇跡ですよね。
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パンテオンからナボーナ広場には徒歩5分。ここにはベルニーニ(昨日の日記をご参照)の噴水と四大河の噴水もあるので、晩御飯ついでに鑑賞。この広場では大道芸なんかもやっているんだけど、捕まってしまいました。イタリア語わからんぞ、と言ったんだけど大丈夫、大丈夫と駆り出されてしまった。多分、同じ背格好の四人が欲しかったんだと思われ。椅子なしで、四人で支えあっているんだけど、結構しんどかったです、面白かったけどね。
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ナボーナ広場に面したカフェで、ピザとワインを味わいながら夕やみに沈んでいくローマの街並みはロマンティコでした。

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